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いやあ、面白かった。読み応えがありました。
旧日本軍の作戦参謀である主人公が、シベリア抑留の過酷な状況を乗り越え、全く畑違いの商社というビジネスの世界で凌ぎを削る。
高度成長期の商社が、どのような価値観・政治的な状況下でビジネスを展開していたか窺い知ることのできる、歴史書としての価値も多分にあると感じました。
確か、伊藤忠商事に実在された方がモデルと言われているのですよね。
1つ1つの案件が、国家規模のプロジェクトであり、商社の取り扱う規模の大きさに驚かされます。
一方で、「24時間働けますか」ではないですが、男は仕事という働き方が常識的になっている点に、現代とのギャップを感じました。(もしかしたら商社は今もそうなのかもしれませんが)
物語として手に汗握るのはもちろん、近代史としての歴史的な面白さも味わる大作です。
ぜひお試しください。
乳児、幼児に読み聞かせたい絵本について、以下のブログで紹介しています。